TENGA ドクターのblog

TENGAドクター(福元和彦)が正しい性の情報をわかりやすくお届けします。 また男性特有の悩みに関する話題も解説していく予定です。 もちろんTENGA製品の話も!

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性感染症

性感染症の感染源は風俗なのか?

毎日のように淋菌やクラミジアに感染した患者さんがいらっしゃいます。

 

ではどこで感染しているのでしょうか?


 

今から書くことには注意事項があります。


あくまでも当院のデータであり男性が多いことです。


あくまでも泌尿器科としての意見です。

 


やはり
7割は性風俗店です。


ピンサロ・デリヘル・ソープなど様々。


どの業種でもリスクがあります。


性風俗店の女性は喉に淋菌やクラミジアが感染している場合が多いので、オーラルセックスで感染します。


「本番行為をしていないから性感染症は大丈夫」というのは大きな間違いです。


性風俗店では性感染症の検査は受けているはずですが、どうしても性的接触の数が多いため感染のリスクは高まります。


もちろん性風俗店の従業員もお客さんから感染するという被害者であることは忘れてはいけません。


従業員は検査していても利用客は検査していませんからね。


でも残念ながら性感染症の感染源として性風俗店が多いのは実情です。


 

2割はパートナー。


パートナー同士でピンポン感染(うつし合うこと)しているパターンもあります。


お互いが同時に検査して治療を受けることが重要です。


どちらかが浮気や風俗店を利用したってことも原因ですが、もともと感染していたってこともあります。


原因は男女ともにあります。


 

1割はワンナイトでの出会い。


SNS
や出会い系サイトで性行為を目的とした出会いが増えています。


素人だから大丈夫ということはなく、リスクはあります。


女性は性感染症の症状が出にくいため自ら検査を行わないとわかりません。


ワンナイトの出会いで梅毒感染も増えてきています。


 

性風俗店は性感染症の温床になっていることは間違いありません。


でも性風俗店の従業員も自ら望んで性感染症になるわけではありません。


もともとはお客である男性から感染している。


検査をして陽性であった場合は仕事ができなくなり収入もなくなります。


なのでしっかりと検査を受けている従業員が多いと思います。


月に
1度検査を受けても検査後すぐにクラミジア感染者の相手をした場合は感染してしまいますからね。


 

性感染症はうつされたときは被害者ですが、その後は加害者になります。


加害者にならないためにはとにかく検査を受けることです。


すべての性行為には性感染症のリスクがあることを知らないといけません。

パートナーがクラミジアと診断されたときはどうすべき?

性感染症で一番多いのはクラミジア


毎日のように患者さんはやってきます。


 

そんな中でも


「妻がクラミジアと診断されたので検査してほしい」


と言うケースもあります。


 

特に風俗行ったわけでもないし、妻も信じてるし・・・。


 

女性のクラミジア検査は妊娠時を含めて定期検査として行う機会が多いのです。


女性がクラミジアに感染しても症状が無い場合が多いからです。


 

クラミジアと診断された場合はパートナーの検査を行わないとピンポン感染(お互いにクラミジアを移し合うこと)してしまいます。


 

でもお互い遊んでいるわけではないのになぜ感染しているのでしょうか?

 

クラミジアの感染率は100%ではないんです。


感染率は
20%~40%と言われています。


 

女性は症状が出にくいいので、ずっとクラミジアに感染した状態ってこともある。


感染したのは夫以外の今まで性交渉をした相手すべての人からのどこかで感染した可能性があります。

 

男性は尿道に感染するのでおしっこの時の痛みや膿が出ると言った症状が出る場合が多いのですが、症状が無くても感染している場合もあります。


 

つまり、お互いに症状なくずっとクラミジアに感染していることもあるんです

 

だからお互いに初めての相手でないのであれば、いつから感染していたのかはです。


 

クラミジアに感染していたから相手が遊んでいることの証明にはならないんです。

 

クラミジアはほかの性感染症と同じく治療で治癒します。


感染の原因を追究するのもいいですが、まずはお互い治療することに専念しましょう。

梅毒はなぜ感染者が増え続けるのか?

昨年の梅毒感染者は7000人を超えて10年前と比較すると8.5倍に増加しています。


このブログでもたびたび書いていますが、今回は増加する原因についてです。

 

鹿児島県も梅毒患者が増加しています

 

増加し続ける梅毒感染!その対策とは?

 

梅毒は他人事ではありません

 

 

まずは梅毒の感染力

ペニスや口腔内のしこりや潰瘍と接触した場合は感染してしまいます。

もし口腔内に症状が出ていればキスや口移しでも感染してしまう可能性があるということです。

感染力が強い時期は第1期から第2期と呼ばれる感染してから4週から12週の間。

この感染力が強い時期が長いというのも感染者数が増加している原因になります。

 

増加する前までは梅毒は同性愛者の感染症とも言われていました。

でも今は異性間での感染が激増しています。
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同性愛者は性行為におけるリスクを十分に知っている人が多いのですが、異性間交渉をしている方は他人事と思っている。

これが一番厄介。

「まさか僕が!」

なんてことはよくあります。

 

性器への症状は軽症の場合があることや自然に症状が治ってしまうことから、12週ぐらい経過したあとに全身に発疹が出て医療機関を受診される方が多いのが現状です。

その場合は症状が出てから2カ月もの間に誰かに感染させている可能性があります。

 

治療に関してもペニシリン系の抗生物質を最低4週間内服しないといけません。

でも保険診療上2週間しか抗生物質は処方することができません。

なので2週ごとに通院する必要があるのですが、来ない人もいる。

数日薬を飲んで症状が改善したら飲まなくていいと思っている。

 

でもしっかりと内服しないと感染力を持った梅毒が気づかないうちに全身へ広がっています。

 
治っているかどうかの判定は血液検査で梅毒の抗体検査です。

症状による治療判定ができないことが梅毒の厄介な点です。


性交渉ができる出会いの場が多様化していることも原因でしょうね。

 

様々な理由があり、梅毒患者さんは増加する一方です。

このままでは5年後10年後に全身にゴム腫というしこりが出たり、脳や心臓にまで感染したりする人も増加するでしょう。

 

僕から言えることは「とにかく検査しましょう!」のみです。

感染するリスクがある人であれば保険適応となり初診料も併せて3000円程度。

保健所などの無料検査でもOK

 

性病に関してはすべて言えることですが、

感染したときは被害者かもしれないけど、感染した後は加害者になりうる!


ぜひ多くの人に検査を受けてほしいと思います。

連休明けで性病検査が増えていますよ!

みなさん、連休は楽しみましたか?

中には旅行先で風俗店を利用された方や出会い系を利用し出会った方もいらっしゃるでしょう。

 

毎年のことながら夏休みや正月、そしてGWが空けると性病検査を希望する人が増えます。

 

どんな症状で来る人が多いのか?

一番多いのはかゆみ。

ペニスがかゆい、玉がかゆい、付け根がかゆいなど・・・

 

カンジダかもと言っていらっしゃるんですが、多くは問題ありません。

セックスした後きれいにせずに寝ていることが原因で皮膚炎を起こしているだけです。

セックスの後はしっかりと拭くかシャワーを浴びましょうね。 

次に多いのは膿が出る、尿道が痛いと言った症状。

これは完全にアウト!

淋病やクラミジアなどによる尿道炎が予想されます。

自然に放置しても完治しませんので、必ず医療機関を受診しましょう。

 

次はできもの。

できものの原因は様々です。

梅毒やコンジローマやヘルペスと言った性感染症の可能性もありますが、異常なしということもあります。

心配なら医療機関でみてもらってください。

 

そして、症状ないけど性病が心配と言う方。


それなら不特定の人と関係持たなければいいのに・・・。

なんて思いますけどね。

友人からの誘いを断れずに風俗に行っちゃいました。

なんて人もいます。

 

風俗店の利用は自己判断で行きましょう。

他人に迷惑が掛かりますので友人を巻き込まないように!

 

とにかくこの時期は性感染症の患者さんが増える時期です。

気になる人は医療機関を受診して性感染症の検査を受けてくださいね。

淋菌やクラミジアは喉でも繁殖する!

淋菌とクラミジアと言えば男性であれば尿道炎、女性であれば膣炎が有名ですよね。

男性が尿道炎になると膿が出たりやおしっこするときに痛みがあったりするのが主な症状です。

女性はおりものが増えますが、無症状のこともあります。

 

そんな淋菌やクラミジアは喉にもいることがあります。

前戯としてオーラルセックスが行われているのは約半数。

前戯

 

フェラチオにより淋菌やクラミジアは尿道から喉に感染します。

もちろんクンニでも男性の喉に感染することもあります。

 

よくあるのはピンサロでクラミジアや淋菌に感染する男性。

ピンサロとは性器に対するオーラルサービスを行うお店です。

ピンサロは口だけのサービスだから感染するリスクが無いと勘違いしている男性もいます。

 

実は不特定多数との性交渉をしている人は喉に感染している可能性があります。

だからフェラチオだけでも淋菌やクラミジアは感染するのです。

風俗店で働く女性は喉の検査もしているはずです。

でもどうしても相手が多数となり検査していても感染を防ぐことはできません。

 

もちろん風俗関連だけではなく一般の男性も女性も喉に感染している場合もあります。

 

喉の感染の場合は風邪のような症状です。

喉の違和感や咳。

風邪と診断されて治療を受けてもなかなか改善しない人でオーラルセックスの経験があれば、喉の性感染症検査をしてみることをお勧めします。


淋菌やクラミジアの治療をしなければ風邪症状は改善しません。

 

でも残念ながら症状があっても保険診療では尿と喉の検査を同日に行うことができません。

これは保険診療上の仕組みの問題なので仕方ありません。

別日に検査をしましょう。

 

予防のためには・・・

オーラルセックス時にコンドームを装着すること。

女性へのオーラルセックスは避けること。

もちろん特定の相手で信頼していれば問題ありません。

結局セックスは信頼できるパートナーとしましょうねってことですね。

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