TENGA ドクターのblog

高齢者はマスターベーションしているのか？

ジェクス社が発表したJapan sex survey 2017によると・・・

60歳代男性の4割は週に1回以上のマスターベーションをしている！

どうですかこのデータ？

多いと思いますか？少ないと思いますか？

質問を月に1回以上とすれば7割近くになるんじゃないかと思っています。

高齢になると勃起力が低下し朝勃ちの回数が減ってきます。

妻も同様に歳を重ね性行為事態が減少する。

性交渉の機会が減ると勃起力はさらに低下する。

それは男として残念なことです。

男性は自分のペニスをお風呂やトイレで毎日触ります。

尿を出すためだけの臓器になってしまうと男としての自信がなくなります。

でもたまに朝少し大きくなっているのを見ると、まだ使えるのかな？なんて思うんです。

その使えるかどうかを確認するためにマスターベーションを行う。

勃起力は弱くてもオーガズムを感じ射精する。

そうすることが男としての生存確認ですね。

実際に妻と性交渉をできる環境があればいいですけど、日本人高齢夫婦の多くはセックスレスです。

風俗行く歳でもないしなぁ・・・。

なんて思いながらマスターベーションをする。

ここで私は思うんです。

そのマスターベーションの快感度を上げるためにTENGAを使ってはどうか？

実際に高齢男性には勧めてみることもありますが、ほとんどの方に拒否されます(笑)

でもたまには使っていただく人もいるんです。

使用感を聞くと・・・残念。

勃起力が弱いからTENGAにペニスが入らない・・・。

なので最近はEGGを勧めるかバキュームカップを勧めています。

そうすると気に入る方もいらっしゃるんですね。

そういう楽しみ方を勧めることができるのもTENGAドクターの私だけだと思います。

マスターベーションをよりよいものにする！

TENGAは高齢者でも満足できる商品となりうる。

卑猥なものではないからこそ高齢者も受け入れてくれる商品だと思います。

みなさんも高齢になってもTENGAを使ってくださいね。

あっ、TENGA童貞の人は今すぐに使ってみてください！

あなたは高齢者の性について考えたことありますか？

みなさん考えたこともないでしょうね。

では、何歳までセックスやマスターベーションをすると思いますか？

僕自身若いころは40歳になったらセックスどころかマスターベーションなんてしない。

「セックスは子作りのためにするもの」だと教育を受けてきたので、そう認識していました。

しかしながら僕は医師として多くの人の性に向き合うことで考えは大きく変わりました。

高齢者の性の現状を知らないから、わからないだけであったのだと。

性欲は人間の3大欲求のひとつ。

食欲や睡眠欲と同じく、命耐えるまで性欲はあります。

性欲には「セックスやマスターベーションで性的快感を得たい」という身体的な面と「異性にモテたい、愛し合いたい、異性と一緒にいたい」と言った精神的な面があると思います。

なので性欲＝エロイと言うことではありません。

これは人間の本能なんです。

僕のクリニックには多くの60歳以上の方がED（勃起障害）の治療を求めていらっしゃいます。

90歳以上の方もいます。

実際のデータを示します。

これは関東圏に在住で有配偶者1000人へのセクシャリティ調査の結果（荒木乳根子　著）です。

男性では60歳代が52％、70歳代が36％と月１回以上の性交渉をしている。

しかし女性は60歳代が22％、70歳代が5％でありました。

想像以上の男性が性交渉をしていると思いませんか？

女性のデータとの乖離については・・・

想像にお任せします。

次のデータをご覧ください。

こちらは性生活がある人の満足度調査です。

これによると性生活をしている人の8割近くは肉体的にも精神的にも満足しているということです。

やはり性生活が充実することで人生の満足度は違ってくる！

このデータは関東圏の調査なので鹿児島などの地方は変わってくると思います。

これは僕の想像でしかありませんが、東京などの人が多いところは出会いや風俗も多いことが男女間でのデータ乖離が起きている。

鹿児島はそういうことが少ないために夫婦間の性交渉が多いのではないか？

実際に鹿児島は性生活満足度調査で第一位なんです。

僕のクリニックに「妻との性交渉で役に立たないのが申し訳なくて・・・。」と言う方が多くいらっしゃいます。

先日も88歳の男性にこんなことを聞かれました。

「5年間妻を抱いていないのですが大丈夫でしょうか？」

83歳まで抱いていたことが素晴らしいと思いませんか？

僕の返事はこうです。

「大丈夫かどうかは奥様に聞いてください。そして手を握るなどのスキンシップを取ってください。」

高齢になると勃起力や体力が落ちて射精できないことが多くなります。

そんな時でも夫婦間でふれあいの時間を持つことが重要だと考えています。

セックスは子作りのためではなく性欲処理でもない。

夫婦間の最大のコミュニケーションである。

その結果として奇跡的に妊娠することもある。

そこを皆さんは忘れないでほしい。

知らない相手とのセックスはリスクしかない。

でも寄り添う相手とのセックスはメリットしかない。

夫婦間の関係が希薄化しセックスレスの夫婦が増えているという現代で、セックスの本当の意味を考えるには高齢者の性の現実を知ることが大事だと思います。

そもそも、買う価値はありません！

でも勃起力が落ちた男性の多くは精力剤を購入して試しています。

今はドラックストアーが全国各地で夜遅くまで営業して購入しやすいですよね。

そこに精力剤コーナーは必ずあります。

しかも卑猥な名前ばかり・・・

TENGAが出る前のオナホと同じ状況ですよね。

週刊誌や新聞にもかならず精力剤の広告があります。

よっぽど売れているんでしょう。

 
当院を受診される方の多く人は受診前に試しています。

では効果はどうなんでしょうか？

どれも医学的な効果を示すデータはありません。

精力剤の成分を見てみましょう。

まずは有名なマカ！

ペルー原産の植物で根や茎が食用として使われてきました。

勃起力の改善や性欲増加・疲労回復などの効能があるとされていますが、実際に科学的なデータは出ていません。

次は亜鉛。

精液内に多く含んでおり精子力を上げるものとしては効果があります。

日本人の成人男性は1日に10㎎を摂取するように推奨されていますが、平均摂取量は8.8㎎と不足しています。

牡蠣や赤身の肉に多く含まれているため、男性は積極的に食べる方がいいですね。

勃起自体には影響を与ませんが、妊活中の方にはサプリで摂取することをお勧めします。

シトルリン

スイカに含まれているアミノ酸のひとつで血管を拡張させる効果があります。

確かに血管拡張作用により血流を増加させますが、ペニスの血流を特に増加させることはありません。

血流増加を期待するならバイアグラなどの勃起補助薬をお勧めします。

タウリン

よく栄養ドリンクに入っている成分ですね。

滋養強壮や疲労回復には効果があるとされるアミノ酸のひとつです。

勃起や精力には効果はありません。

その他

オットセイ・すっぽん・にんにくなど・・・

どの精力剤も勃起障害を改善させるというデータはありません。

全身の血管を拡張させる効果は多少なりともあるかもしれませんが、一時的にペニスの勃起力を改善させることはありません。

ただし一点だけ。

サプリメントを毎日摂取することはいいと思います。

抗酸化作用や抗炎症作用が期待できる成分が入っている場合もありますので、サプリメントで体質を改善させることは身体にとっていいことです。
ただし継続して飲まないと効果は無いですよ。

高額な精力剤を購入するようであればバイアグラなどのED治療薬を内服した方が効果は絶大です。

EDで悩んでいる方はぜひ医療機関でED治療薬を処方してもらってください。

1分間プレゼンが終わりいよいよワークショップの開始です。

ワークショップは1回40分間で3回行われます。

プレゼンを聞いた170人の参加者がそれぞれ興味あるテーブルに行き議論する。

一番下が僕のテーブル 

「170人の参加者が僕のテーブルに何名来てくれるんだろう？」

「うけたし大丈夫かな？」

って思っていると、最初は5名、2回目は7名、3回目は5名が議論に入っていただけました。

性をよりオープンにするために興味ある性の話題や悩みを聴いて答えるというスタイルでのワークショップ。

でも結局は3回とも性の無料相談会になっちゃいました。

もっと議論する予定だったのですが、予想以上にみんなが性のことを知らないということに気づきました。

現状では議論することもできなかったんです。

もしかしたら参加者の中で議論したいと思っていたのかもしれませんが、僕の実力不足で引き出せませんでした。

とある大学生に
「女性の生理について知っていますか？」

と聞いたところ、
「月に1回くるやつ」との返事。

その程度か・・・。

まぁ実際に若い時の僕もそんなもんだったかもしれません。

でもこれだけ情報があふれている世の中で性の話題を入手しない、知らないなんて・・・。

性をよりオープンにしていかなければ、ますます性で悩む人は増える！

そう強く思いました。

ちなみに議論した内容はグラフィックレコードにてわかりやすくまとめてくれるんです。
この技術がすごすぎる！



 

僕の役目はみんなが正しく性を楽しむためによりオープンにすること。

女性の生理や男性の勃起射精について知らないのに精神論は大きく話す日本人。
オトコってもんは・・・オンナってもんは・・・

もう、そういう時代はやめませんか？

インフルエンザであれば症状や予防法について議論されるのに、セックスに関しては全く建設的な議論ができない。
だから性はネガティブにとらえられる。
本当はもっと楽しいもののはずなのに・・・。

僕のイベントであるTENGAナイトに来ていただける方は性に興味がある人。

興味ない人に向けて性の情報を提供できる場に自ら乗り込んでいくことが大事だと思いました。

性のイベントで待っていても来るのは、性に興味ある人。
性に興味ない人へいかに性の情報を届けるか？

170人会議に参加しワークショップを終えて、見えてきた今後の課題です。

性教育が世界的に遅れていると言われる日本で性の知識を再学習する機会を多くの人に与えることは非常に重要です。

性が多様化している現代で、うわべだけを切り取り議論するのではなく、性の正しい情報をしっかりと多くに人に伝えることができれば多くの人がより正しく性を楽しみ、悩む人が減る。

この会議の模様は2月24日14時からMBCテレビで放映されます。

僕はネタ的にカットされると思いますが、鹿児島の方はご覧ください。

TENGAを前面に出したからなのか、性の話だからなのかは分かりません。

僕がメディアに出ることができない世の中も変えたいですね。

鹿児島未来170人会議に出ることで多くの人とつながることができ、自分の課題も見えました。

ほんとに登壇してよかったなと心から思いました。

レイコップ総合Pやファシリテーターをしていただいた種子田さんを含め、多くのスタッフの皆さんへ貴重な経験をさせていただいたことに感謝申し上げます。

なお、このブログ内で使用した写真はかざりさんからいただきました。

是非彼女のブログもチェックしてくださいね。

ブログ拝見しました！メディアを絶対でましょう！

ONESELF Lab　http://kazaguluma.com/

かざり（本土最南端ブロガー）@kazali0617

170人会議関係で私がTwitterにあげている写真について、必要な方は好きに使ってください！

可能ならば私のブログかTwitterアカウントをリンクしていただけると嬉しいですが、必須ではありません〜。

2019/01/28 13:37:55

1月26日（土）に鹿児島未来170人会議にプレゼンターとして登壇してきました。

鹿児島に「対話」と「挑戦」の場を作るという目的で行われていて今回で5回目となります。

僕は「性をよりオープンにして正しい情報を鹿児島から全国に発信したい」という思いをプレゼンしました。

そのまえに・・・
当日はまずコミュニティナースカンパニー代表取締役の矢田明子さんの基調講演から始まりました。

みなさん、コミュニティナースって知っていますか？

病院で活躍する看護師とは違い、地域の中で住民とパートナーシップを形成しながら看護師と言う医療知識を生かして地域のまちづくりや健康を担う看護師です。

地域の魚屋さんが看護師・訪問販売をしているのが看護師など普段は看護師ではないけど健康面でおせっかいをやく人なんです。

看護師は資格保有者が200万人いますが、実際に病院や医療機関などで看護師として働いていない看護師（潜在看護師）が70万人いるとされています。
看護師という仕事はやりがいがある一方で体力的にも精神的にも大きな負担がかかる職業です。そういうことからも結婚や出産を機に離職すると、復帰することなく資格を放棄した状態になる看護師が多いのが現状です。

このコミュニティナースとはそういった潜在看護師が一般社会の中で看護師の知識を生かして生活できる仕組みなんです。

医療機関で看護師として復職する場合は注射や採血などのスキルを必要としますが、コミュニティナースは必要ありません。地域の人とコミュニケーションを取りながら健康を支えることが目標です。

もし看護師として働いていてもコミュニティナースはできます。
医療機関以外の場所で看護師としておせっかいを焼くことができればいいんです。

僕は矢田さんの講演を医療者の面から拝聴しましたが、とてもすばらしい仕組みだと思いました。

医師にはできない細やかな気配り。
これこそ「ナースのお仕事」。

華やかではないけど地域の人、そして地域に親を残している子供からも感謝される。

そしてコミュニティナースはボランティアではなく、れっきとした職業としてマネタイズされている。

矢田さんは島根県雲南市を中心に活動されていますが、現在は全国に広がってきています。

活動内容については矢田さんの本が2月9日に出版されますので、ご興味ある方はお読みください。

コミュニティナースプロジェクト

http://community-nurse.jp/let

コミュニティナースーまちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師

矢田さんとは会議後のMBCラジオradio burnにも一緒に出演しいろいろなことを教えていただきました。


（赤が目立ちすぎ・・・）

そして、矢田さんの講演が終わった後は、いよいよ鹿児島未来170人会議のプレゼン。

周囲の方から「期待していますよ」なんて声をかけていただき、会場の緊張感も増してきました。

レイコップこと河野礼奈総合プロデューサーからの紹介とともにプレゼンが始まりました。

何の意図かはわかりませんが、僕のプレゼンは大トリの20番目。

鹿児島で謎解きをもっと広めたい！という井上さんのプレゼンから始まり、前半10名の素晴らしい1分間プレゼンが進んでいきます。

後半10人の部に入りいよいよ僕はシャツを脱ぎ、TENGAのTシャツの上に白衣といういつものスタイルになりステージサイドで順番を待ちます。

後半はエアギターの永山さん、無音の谷川さんといった個性あふれるプレゼンが続き僕の出番へ。

滑り出しから赤く光るTENGAを右手に持ち注目を集め、自らハードルを上げる。

後半はスライドの中でTENGAが徐々に下から上がってくる仕掛けをしていたのが大当たりで笑っていただけました。

予想以上の笑いで僕自身も笑ってしまい、プレゼンはぐちゃぐちゃ。

「性をよりオープンにしたい」というメッセージだけは残し終了しました。

プレゼン後は自分の思い通りにいかずへこんでいた僕を会場の人はみんな受け入れてくれて助かりました。

さぁここからは「性をよりオープンにする」という話題についてのワークショップ！

この後の話は次回へ・・・