TENGA ドクターのblog

TENGAドクター(福元和彦)が正しい性の情報をわかりやすくお届けします。 また男性特有の悩みに関する話題も解説していく予定です。 もちろんTENGA製品の話も!

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 福元メンズヘルスクリニック(@fukumenshealth)
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2018年12月

2018年 謝辞

今年一年は非常に状況が変わった年でした。

  桂ぽんぽ娘さんとの共演

  Burn of the year受賞(Radio Burn)

  ソーシャルイノベーションフォーラムでの登壇(麻美ゆまさんと共演)

  TENGA茶屋への出演

  医学学会で7回発表

  週刊誌からの取材(EDスーパー名医50人に選出)

  MBCラジオ出演

  TENGAナイトの月一開催

などほんとに色々なことにチャレンジさせていただきました。

人の前で話す人生は送ってきていないので、話し方について日々勉強中です。

11月中旬から始まったブログも何とか継続できています。

Twitterでの発信は文字数が限られるのでこういった形での情報発信も大事だと思います。

ネタが尽きるまで頑張りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

よいお年を・・・。

来年はもっと多くの悩める男性をサポートし、多くのことにチャレンジしていきたいです!

梅毒の歴史

現在流行している梅毒。

今回は梅毒の歴史について紹介していきましょう。

 

梅毒が日本で初めて記録されているのは1512年。

すでに500年以上経過しているという非常に歴史のある感染症です。

 

この梅毒の治療としてペニシリンが有効であることが1943年に確認され、現在もペニシリンが標準的な治療となっています。

1943年までの400年は梅毒の治療はできなかったんですね。

 

よって「解体新書」の著者である杉田玄白は「梅毒患者の治療がとても難しく、患者1000人中700800人が梅毒患者であった」と記しています。

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その頃の梅毒は末期まで進行して全身にしこりができたり鼻が欠けたりして多くの人が命を落としていました。

江戸時代の遺骨に鼻の骨が欠けたものが発見されていることが証拠です。 

ちなみに梅毒はコロンブスがアメリカの原住民との性交渉で感染しヨーロッパに持ち帰ったことで世界中に広まったという説があります。

その後大航海時代に突入してバスコ・ダ・ガマらがインド、そして中国へ上陸するとともに梅毒も上陸しました。

その後は中国と日本の貿易(日明貿易)により吉原などの遊郭を中心に日本でも流行したのです。

先ほど述べたように日本で記録されたのは1512年。

皆さんが知っている種子島への鉄砲伝来は1543年ですよね。

梅毒は鉄砲よりも前に日本に入ってきたものだったんです。

 

セックスのパワーってすごいです
港に着いたら性欲を発散しまくっていたんでしょうね。

もちろんコンドームなんて無い時代ですから性感染は防ぎようがないですね。

 

1948年の日本に20万人以上いた梅毒患者はペニシリンと言う治療薬のおかげで患者数は減り続けました。

1990年代の患者数は1000人以下にまで減少し我々医師も梅毒患者さんを診察することは非常に少なくなっていました。

 

しかし2010年以降梅毒患者は増加し今年は7000人を超えています

 

梅毒の主な感染ルートは性交渉ですので、性交渉のきっかけが多様化していることが原因であると思われます。

 

今後患者数が1万人当たりで落ち着かせるには政治的な介入が必要です。

 

米国では2016年の淋病クラミジア梅毒の総患者数が過去最多の200万人を超えました。

米国での性感染症の流行は出会い系アプリなどでの不特定多数との性的接触が増えたことであるともされています。

よって日本でも梅毒と同じく淋病クラミジアも今後増加してくる可能性があります。

 

性風俗店の規制を行うことや保健所の無料検査の拡大や一般市民への啓蒙をしっかりと行い流行を食い止めないといけません。

 

みなさんも性風俗店を利用した場合は性病検査を受けましょう!

 

 

 

梅毒は他人ごとではありません!

梅毒に関する記事は以前書きましたが流行状況が分かったのでコメントとして書きます。

前回の記事はこちらから。

 

まずこの資料を見てください。

昨年と今年10月までの鹿児島市の梅毒発生状況です。

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昨年と今年では患者数は約2倍に増加していることが分かります。

特筆すべきこととしては女性の患者数が111名から11名)となっています。

女性患者の詳細は不明ですが、性風俗関連の仕事をしている方(コマーシャルセックスワーカー:CSW)だけではなく一般の女性への感染も増えてきています。

これが非常に厄介なんです。

 

男性はペニスに潰瘍やしこりができた時点で気づくことがありますが、女性は陰部を確認する人が少ないため発症に気づきにくい。女性が気づきやすい全身の発疹が出たときには第2期となり、感染から3カ月経過している状態となっています。

もしそれまでに誰かと性交渉していれば梅毒感染者を増やしている可能性もあります。

 

近年は出会い系アプリを利用し性交渉を行う方も増えています。

そういったワンナイトラブの相手とは連絡が取りにくいので、感染したことを伝えられないことも感染者を増加させる原因になっています。
またその方が家庭内で感染させることも問題です。

 

梅毒は感染から発症まで1か月、検査で陽性となるのも1か月程度必要となります。

その間に感染者を増やす可能性もあります。

 

梅毒の流行は地方である鹿児島でも他人事ではないことがわかりますよね。

全国でも増加の一途をたどっていますので、もっと多くの情報提供や注意喚起がなされるべきです。

海外渡航者から日本に入ってきたことが注目されていますが、すでに性風俗店従事者以外の日本人で流行していることが非常に危険です。

 

この資料も見てください。
梅毒1
梅毒2

以前は同性間での梅毒感染が多かったのですが、男女ともに異性間での感染が急激に増加しています。

梅毒の検査や治療法が確立していても患者数が増加しているということは、今後も増加することが予想されます。

 

この感染流行を食い止めるのはどうすればいいのか?

皆が検査をすること!
不特定多数の人と関係を持たないこと!

 

でも無理でしょうね。これだけスマホ一つで男女が出会えてセックスできる時代

抑制は困難です。

淋病やクラミジアは1度の治療でほとんどの方が治るのに対して、梅毒は長い人で3カ月間も薬を飲まないといけません。
仕事をしている人にとって医療機関に2週間に1回来るのは大変なことですが、仕方ありません。


梅毒に感染したのは自分のせい、感染者を増やさないためにもしっかりと治療するべきです。


 

ここからは梅毒の症状の写真を掲載しますので、参考にしてください。

スライド1

スライド2

第1期は感染してから3週間
感染した部位に図に示すようなただれや硬いしこりができます。
また脚の付け根周囲のリンパ節が腫れることもあります。
この症状は痛みがないことが多く自然に治ってしまいます。

スライド3

スライド4
感染してから治療せずに3カ月経過すると病原体が全身に回り第2期に入ります。
この段階では手のひらや足の裏、全身に赤い発疹(バラ疹)が出てきます。
これも自然に治ってしまいますが、治療しないと何度も再発します。

ここから3年以上経過すると皮膚・筋肉や脳にゴム腫と呼ばれるしこりが出てきます。
こうなると10年ほど経過し脳や心臓にまで病気が進行し命を落とす危険もあります。

現在はペニシリンを用いた治療がありますので末期まで進行することはありませんが、検査をしないと発見できません。

明日の梅毒の歴史の記事も参考にしてください。

勃起補助薬の一種、シアリスの特徴とは?

シアリスは日本で販売が認可されている勃起補助薬の1種類です。

よく「シリアス」って間違われている薬ですね。

特に深刻な人が使う薬ではないです。

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一番の特徴は36時間効果があることです。

海外ではウィークエンドバイアグラと呼ばれています。

つまり土曜に飲めば日曜の夜まで効果があるんです。

 

以前お話ししたように強制的な勃起薬ではないのでずっと勃ちっぱなしではありません。

36時間もの間勃起を補助してくれるんです。

 

バイアグラの欠点として食事による効果の低下があります。

バイアグラ(ジェネリックのシルデナフィルも同じ)は食後すぐには内服できないんです。

でもこのシアリスは食事の影響を受けないのでいつ内服しても構いません

内服するタイミングはバイアグラよりも即効性は無いので性交渉の2時間前を勧めています。

 

効果としてはバイアグラと遜色ありません。

ジェネリックが出ているバイアグラと比較すると値段は高くなりますが、2回分と考えると安いと思います。

 

このシアリスの成分であるタダラフィルはさまざまな効果が期待されています。

勃起補助薬はすべてPDE5阻害薬と言って平滑筋と言う筋肉を緩める作用があります。

この平滑筋は血管に多くありPDE5阻害薬は血管を緩めて血流を増加させます。

 

もちろんペニスの血流を増加させることが勃起を補助する仕組みなんですが、全身の血管も広げることが分かってきています。その作用を利用して肺の血管が狭くなる肺高血圧症の治療薬や骨盤の動脈硬化で起こる頻尿の治療薬としてもタダラフィルは使用されています。

 

勃起補助薬がペニスへの効果以外も全身によい効果があるということから世界中で研究されていますので、今後さまざまな病気に使用できるかもしれませんね。

 

シアリスを週に1回程度サプリメントとして摂取している方もいます。

これにエビデンスはありませんが、性交渉しなくても飲むことで朝勃ちが出るので元気に過ごせるという患者さんの個人的な感想です。

週に1回で1か月8000円弱となりますので、高いサプリを毎日飲むよりはいいみたいです。

 

まぁそんな方もいるぐらいいい効果がある薬なんでしょうね。

自費診療となるので勃起障害の人しか処方できないというわけではないので、内服する理由は自由ですね。

 

ぜひみなさんもシアリスを試してみてください。

効果時間が長いので50歳以下の若い方には特におすすめしています。

あなたは脚ピン太郎ではありませんか?

重度の遅漏である膣内射精障害は不妊の原因となります。

先日は壁オナ床オナの話をしましたので今回は脚ピンの話をします。

 

脚ピン、これはマスターベーションの時の姿勢で脚に力を入れてピンと張っていないと射精できないという状態です。

こういう男性は意外と多いんです。
TENGAヘルスケアの調査では8.6%とされています。

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脚ピンしている男性全員が膣内射精障害になるわけではないんですが、悪い癖なので治した方がいいですよ。

 

まずそもそも、なぜ脚ピンをするのか?

 

脚に力を入れることで骨盤内に力が入り勃起を維持して射精しやすくするためです。

これは本能的にやっている場合があります。

 

脚に力が入ると勃起を維持する球海綿体筋が収縮して勃起しやすくなります。

男性の皆さんは脚に力を入れることでペニスが軽く反応するのはわかるはずです。

 

では脚ピンが癖になるとどうなるか?

脚ピンじゃないと射精できなくなります。

 

セックスの時に脚ピンを維持して射精できる体位は・・・

女性上位の体位しかないですよね。

自分で腰を動かして射精できないんです。

よって膣内射精障害になる。

女性がアスリート並みの体力を持っている場合はいいかもしれませんが、なかなかそうはいきませんよね。

 

よって脚ピンは非常に悪い癖となります。

 

脚ピンをやめるためにどうするか?

マスターベーションの体位が重要です。

 

まずは寝そべってマスターベーションしないこと
イスに浅く座ってしないことです。

なので治療としては・・・
椅子の場合は深く座った状態でマスターベーションをする。

ベッドの場合は脚を曲げた状態で座ってマスターベーションをする。

もし射精できない場合はTENGAを使用する。
 

脚ピンが癖になっていると射精できなくなることがあります。

もし皆さんも脚ピン癖がある場合は脚を曲げて射精できるようになってください。

 

脚ピン太郎の皆さん!
ぜひとも癖を治しましょう!

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