オーラルセックスは前戯として大変有効な手段です。
でもやり方によっては危険なこともあります。
「ペニスが痛い」と言って受診された若い男性。
ペニスを見ると裏スジの紐(包皮小体)に傷があり、半分切れていました。
原因を聞くとオーラルセックスでした。
その時は痛いなと思ったものの部屋が暗くて出血には気付かず。
コンドームをして挿入するときも痛みはあったけど射精して終了。
拭いているときに出血に気付いたもののパートナーには追求せず帰宅。
家に帰ってペニスを見ると裏スジが切れていることに気付いたらしいです。
ズボンまでしみるほど出血していたけど、夜間で病院に行けず翌日受診してきました。
ぱっくりと傷はありましたが、血は止まっていたので自然経過を見て1か月後には元通りになりました。
今までの経験で傷を縫わないといけない程度のこともありました。
すべては歯を立ててしまったオーラルセックスが原因。
非常に気持ちいいことのはずが凶器になってしまうことも・・・。
包皮小体は快感ポイントなので切ってしまうと、その後不感症になることがあります。
美容外科の早漏治療として包皮小体を切る手術があります。
早漏が良くなったのはいいけど不感症となり膣内射精ができなくなった方もいます。
それぐらい包皮小体は大事なんです。
オーラルセックスでペニスを傷つけることがあるので、女性も気遣ってくださいね。
先ほどの症例での問題は痛いことをその場で言えなかったこと。
セックスでのコミュニケーション不足です。
痛いときは痛いと言おう!
これは男性も女性も同じです。
痛いことを我慢しても本当の快感は得ることができませんよ。