これはよく聞かれる質問です。
答えは「カウパー液には精子はいない!でも妊娠することはある!」
どういうことだよ!って人に説明いたします。
まずカウパー液はどのことを言っているのか?ってことを知らなくてはいけません。
「我慢汁=カウパー液」と思っていませんか?
カウパー液とは尿道球腺液のことで男性が性的興奮したときに尿道内に分泌される弱アルカリ性の液体です。
尿のPHは6.0と通常は弱酸性です。よって尿道も通常は弱酸性で細菌感染の予防になっています。
弱酸性の状況では精子は生き残ることができないため、弱酸性を中和するために弱アルカリ性のカウパー液を分泌するんです。
なのでカウパー液自体には精子はいないことになります。
ではどこまでがカウパー液でどこから我慢汁なのか?
僕は挿入した時からが我慢汁だと思っています。
個人差がありますけど、興奮してくると精子は出てくる場合があります。
性的興奮が蓄積されることで精子は精巣上体と言う精子の熟成装置から尿道に向けて運ばれてきます。
その運搬の途中で精嚢液や前立腺液と合流し、イク瞬間に精液として尿道から射精されます。
でも精液はオーガズムを感じてイク瞬間だけ出ているわけではありません。
もちろん多くの精子を含んだ精液はイク時に出てきますが、その前からダラダラと尿道に出ている可能性は高いです。
なので膣に挿入したらいつから精子が出てくるのかはわからないんです。
カウパー液には精子はいないけど我慢汁には精子はいるってのはそういうことです。
1回の射精で平均2億もの精子が出ています。
もしかしたら我慢汁に100個の精子が出ているかも。
理論上は1個でも精子がいれば妊娠可能となりますので、我慢汁で妊娠する可能性はありますね。
男性は少しイった感じがしても我慢して、イっていないふりをしている場合もあります。
それは完全にアウトですね。
ということで避妊は非常に大事!
コンドームは男のマナーです。
生で挿入することは妊娠する可能性はあることを考えて立ち止まりましょう。
感度が落ちるなら薄いタイプのコンドームがあります。
アレルギーはラテックスが原因ですのでポリウレタン製を使いましょう。
自分に合うコンドームを見つけて常に持っておきましょう。
コンドームの正しい付け方は下記を参照ください。
コンドームの達人 岩室先生の解説です!