性感染症で一番多いのはクラミジア。
毎日のように患者さんはやってきます。
そんな中でも
「妻がクラミジアと診断されたので検査してほしい」
と言うケースもあります。
特に風俗行ったわけでもないし、妻も信じてるし・・・。
女性のクラミジア検査は妊娠時を含めて定期検査として行う機会が多いのです。
女性がクラミジアに感染しても症状が無い場合が多いからです。
クラミジアと診断された場合はパートナーの検査を行わないとピンポン感染(お互いにクラミジアを移し合うこと)してしまいます。
でもお互い遊んでいるわけではないのになぜ感染しているのでしょうか?
クラミジアの感染率は100%ではないんです。
感染率は20%~40%と言われています。
女性は症状が出にくいいので、ずっとクラミジアに感染した状態ってこともある。
感染したのは夫以外の今まで性交渉をした相手すべての人からのどこかで感染した可能性があります。
男性は尿道に感染するのでおしっこの時の痛みや膿が出ると言った症状が出る場合が多いのですが、症状が無くても感染している場合もあります。
つまり、お互いに症状なくずっとクラミジアに感染していることもあるんです。
だからお互いに初めての相手でないのであれば、いつから感染していたのかは闇です。
クラミジアに感染していたから相手が遊んでいることの証明にはならないんです。
クラミジアはほかの性感染症と同じく治療で治癒します。
感染の原因を追究するのもいいですが、まずはお互い治療することに専念しましょう。