梅毒患者数の増加はニュースや記事になっており知っているとは思います。
平成30年は全国の患者数が7000人程度まで増加しています。
でもみなさん他人事と思っていませんか?
今回は鹿児島県の現状について説明します。
ちなみに梅毒と診断した医療機関は必ず保健所に報告する義務があります。
でも報告していない医療機関もあると思いますので実際のデータよりも多いかもしれません。
平成29年は21人、平成30年は51人と2.4倍の増加です。
全国患者数は1.5倍増なので全国平均よりも増加のスピードが速いことが分かります。
この図では1年を4つに分けて10月から12月までの3カ月間を1年前と比較したものです。
これによると2人から16名と8倍も増加しています。
これは全国トップの伸び率です。
全国の中では患者数が少ないので比較はできませんが、確実に鹿児島にも梅毒の波がやってきていることになります。
東京・大阪・福岡などの大都市で増えていた梅毒感染者が地方にも拡大しています。
都市部で性風俗店を利用した男性が地方に持ち帰っている可能性が高いですね。
当院で診断した人の感染経路のほとんどは性風俗店でした。
鹿児島の性風俗店で感染した人もいます。
診断された人の中で男性の5人に1人、女性の3人に1人は無症状でした。
検査をしたら梅毒だったってことです。
怖いですよね。
こうやってどんどん広がりつつある梅毒。
感染すると2カ月も1日3回の薬を飲まないといけません。
完治はするけど大変です。
鹿児島のような地方にも感染拡大しており今年も感染者は増えることが予想されています。
気になる人はすぐにでも医療機関を受診して検査をしましょうね!