今年の梅毒感染者が6000人を超えたとの報道がありましたね。これは1970年以来のことみたいです。

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なぜ2010年以降増加しているのか?
その対策はあるのか?

まず梅毒について説明します。
梅毒とは梅毒トレポネーマという細菌が体内に入ると3週間ぐらいで亀頭や包皮などのペニス周囲、口唇などの感染した所に潰瘍(ただれ)ができてきます。これらは痛みが少なく2週間ほどで自然治癒してしまいます。

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梅毒トレポネーマ(直径0.1~0.2 μ、長さ6~20 μの屈曲した6~14施転の螺旋状菌


3ヶ月後には全身に細菌が侵入して全身の皮膚に薄紅色の発疹が出てきます。でもこれも自然消失してしまいます。この発疹は何回か繰り返すとされています。

3年後には皮膚や筋肉などにゴム腫と呼ばれるしこりが全身に出てきます。そのしこりが崩れてただれることもあります。

数十年後には脳や心臓まで侵入して麻痺症状や動脈炎を引き起こします。

感染を放置しておくと大変怖い性感染症なんです。

でも不安に思う必要はありません。

検査をしたら大丈夫なんです。

検査をして梅毒と診断されてもペニシリン系の抗菌薬を内服するという治療法が確立しています。

1~2ヶ月抗菌薬を内服することで治療効果があり治癒できる感染症なんです。

だから検査をすることが大事!

もし5年以内に性風俗店を利用した経験がある人は症状がなくても梅毒の検査をしましょう

検査は医療機関以外にも保健所の無料検査を利用しても良いと思います。

ではなぜ増加しているのか?
これには梅毒の症状が分かりにくいこと自然消失してしまうことが大きな理由です。
その他に海外渡航者の増加も関係があると言われています。
特に中国からの渡航者は日本の性風俗店を利用し感染拡大させているらしいです。梅毒は発展途上国ではまだ流行しているのですが、特に中国では貧富の差が激しく梅毒の感染者がいまだに多いんです。

中国から梅毒を持ってきて日本の風俗店で感染者を増やす、感染に気付かないまま働くことで日本人男性に感染する。こういうサイクルです。
よって男性の感染者は20代から50代と様々ですが、女性は20代が圧倒的に多いんです。

性風俗店を利用するのは気を付けましょうね。

対策はありません。性風俗店を利用しないこと!
もし利用するなら100%の予防はできないことをわかった上でコンドームを使用すること。もちろんフェラチオされるときもです。

そこまでして性風俗店を利用したいですか??