先日薄毛の人は性欲が強いというのは正解でもなく不正解でもないとお伝えしました。
その理由を書きます。
そもそも薄毛とは?
男性型脱毛症(AGA)とCMでも盛んに言われている、成人以降の男性が生え際や頭頂部の髪が薄くなることです。
毛髪は通常長くなった毛が自然に1日100本程度抜けるというサイクルですが、AGAの方は短くて張りがない毛が抜けていくんです。
AGAは成長しきらずに髪の毛が抜けてしまうことが原因です。
AGAの原因は悪玉男性ホルモンとなるジヒドロテストステロンです。
これが増加することで毛髪のサイクルが短くなります。
このジヒドロテストステロンは男性ホルモンが5α還元酵素で変換されて増加します。
よって男性ホルモンと5α還元酵素が多い人が薄毛になりやすいんです。
よって性欲が強い人は男性ホルモンが高いから薄毛になるは半分正解です。
実際に男性ホルモンが低下している男性更年期障害の方に男性ホルモンを補充すると、薄毛の人は進行しますが薄毛ではない人は多毛になります。
この5α還元酵素の量は遺伝や体質・生活習慣が関与していると言われています。
睡眠不足・喫煙・ストレス・大量の飲酒などは頭皮に良くない。
まぁ頭皮だけではなく身体に良くないですけどね。
では治療法は?
一般的にはCMされているミノキシジル(リアップ®)の外用ですね。
これは薬局で購入することができます。
ミノキシジルは頭皮の血管を拡張する作用で増毛効果があります。
海外にはミノキシジルの内服薬や外用薬でも濃度の高いものが販売されていますが、日本にはありません。
医療機関で購入できるものはデュタステリド(ザガーロ®)やフィナステリド(プロペシア®)。
これは5α還元酵素阻害薬と言って悪玉男性ホルモンであるデヒドロテストステロンの濃度を下げることで発毛サイクルを延長させるお薬です。
ちなみに・・・
リアップ®はCMで発毛効果が唯一確認された薬剤として紹介されていますが、これには裏話があります。
臨床試験では日本で初めて発毛効果を認めたんですが、発毛しない方から苦情が出たみたいなんです。
5α還元酵素阻害薬も臨床試験で発毛効果は認められているんですが、厚労省が認めなかったんですね。
医療機関で購入できる薬剤は発毛効果が確認されていますので、気になる人は医療機関を受診しましょう。
そのほかAGAクリニックでは頭皮に直接薬剤を投与するHARGなどの治療がありますが、高額ですのでしっかりと対費用効果を判断して治療を受けてくださいね。
AGAにはかつらや増毛などを含めて様々な治療法があります。
それだけニーズがあるんでしょうね。
先ほども書きましたが、まずは数か所の医療機関に相談。
対費用効果を判断して治療を受けましょう。
AGA治療は効果が出ると一生継続する可能性があります。